院内救急への対応(RRS & 院内心停止)

よくある質問:院内心停止オンラインレジストリ

対象症例

  • 病院施設内(駐車場も含みます)で、心肺蘇生を受けたすべての患者、訪問者、スタッフ。
  • 年齢は問いません
  • 患者は必ずしも入院患者である必要はありません。
  • 成人の場合は脈拍を触知しない心停止が適応です。小児の場合は脈拍が60/分未満かつ組織灌流が不十分と判断され、胸骨圧迫を必要とする患者も含みます(徐脈で循環不全のある場合等)
除外基準
  • 病院構内でない場所で発症した心停止の事例(救急車で搬送中でも)。
  • 救急外来到着前に蘇生し、安定した場合
  • CPA蘇生途中で、救急外来到着後もCPRを継続している場合
  • 一度救急車内で心拍再開したが、心拍再開後20分の持続が達成される前に再度救急外来でCPAとなり、CPRが必要となった場合。※1
  • ICD植え込み患者では、ICDによる除細動が成功し、胸骨圧迫や外からの除細動が必要なかった場合は除外します。
  • 脳死確定後に生じたイベントの場合は除外します。
  • ROSCが確認できて20分経過した後再度CPRを要した場合は別のイベントとしてカウントします。
  • もともとDNARで、CPR未施行例は除外。DNAR不明で、CPRを開始し、その後DNARが判明した場合には登録が必要で、DNARによる蘇生中止、DNARを確認した時刻の明記をお願いします。
  • 開心術で人工心肺使用中の症例は除外します。

※1
院外発症の事例は患者の心拍再開後20分を超えるまでは「終了」とはみなしません。例えば患者が救急外来到着5分前に心拍再開したが、救急外来到着7分後に再びCPAとなった場合は、心拍再開した時間が12分で20分に満たないので、院外発症の事例として考えます。この症例は除外します。ただし、心拍再開後20分を経過した後、引き続き救急外来にてCPAとなった場合は、院内発症のCPAとしての事例に含みます。

CPA事例終了の定義
  • 循環再開が20分を超えて持続し、更なる胸骨圧迫の必要がない場合。※2
    (ペースメーカー、または心肺バイパス/体外循環の導入にて胸骨圧迫を中止した時間も含む)
  • 蘇生行為が終了し、患者の死亡が告げられた場合(ALSに対し反応がない、医学的理由、事前指示、家族からの中止等)。

※2
20分を超える循環再開後に起こったCPA事例は新しい事例として取り扱うことになります。

1:入院日について

Q1: 入院していない患者が心肺停止になって蘇生後に入院となった場合の入院日は?

A1: 蘇生後に入院となった場合は入院日の記載は必要ありません。
入院の情報は心停止になる前の情報という意味となりますので、蘇生後入院となった場合の入院時の情報は記入の必要ありません。ただ、事例発生日の項目には記入をお願いします。

Q2: 同様に、入院時疾患区分、入院時病名、入院時CPCなどの入院時の項目は、蘇生後入院となった場合も記入しますか?

A2: 急変前に入院があった場合は必須項目となります。蘇生後に入院となった場合は、必須項目ではありませんが、「入院時疾患区分」ではその他、「入院時病名」は不明を選択してください。
「入院時CPC/mPCPC」は急変前の元々の状態をわかる範囲で選択してください。

2:入院時病名について

Q3: 安定型狭心症の場合はどの項目にチェックすればよいですか?

 

A3: その他の項目にチェックしてください

Q4: 当院は癌センターなので癌患者の入院が多いですが、癌による病名はすべて 「その他」でよろしいですか?

 

A4: 一般的に心停止を起こしやすいと思われる病名を項目としてあげています。それぞれの病院の特殊性などもあると思いますが、当てはまらない場合は「その他」を選択していただきたいと思います。

3:発生場所について

Q5: 病室のトイレや浴室での発生の場合トイレ、浴室なのか病棟なのか?

A5: トイレ、浴室で発症した場合は病室、または病棟内であってもトイレ、浴室を選択してください。

Q6: 病院の敷地内だが、建物の外(たとえば駐車場等)の場合は院内急変?

 

A6: 病院の敷地内であれば建物の外でも院内急変と判断します。その他にチェックしてください。

Q7: リハビリ室、院内の食堂や談話室、店舗内などの場合はその他でいいですか?

 

A7: 「その他」の項目に該当致します。

Q8: 手術室での急変も含まれますか?

 

A8: 手術室での予期せぬ心停止にて蘇生を行った症例は含まれます。ただ、人工心肺を使用して意図的な心停止状態となる場合は除外となります。

4:発生時間帯について

Q9: 日中、夜間とは勤める病院の日勤帯、当直帯の時間と考えていいですか?

 

A9: 日中は日勤帯、夜間は当直帯と判断してください。それぞれの病院の時間帯に則っていただいて結構です。

Q10: 当院では土曜日の日勤は通常業務ですが、その際の急変は平日日中扱いでよろしいですか?

 

A10: 各病院の勤務状況に合わせて頂いて結構です。土曜日の日勤帯が通常勤務であれば平日日中扱いとなります。

5:急変前の患者の状態

Q11: 意識レベルで、清明ではないが、混濁でもない場合は?

 

A11: その他にチェックしてください。できればJCS,GCSで評価していただくことが好ましいです。

Q12: 心電図調律で、心房細動だが徐脈でも頻脈でもない場合はその他で良いか?

 

A12: その他で結構です。ただ、心房細動でも頻脈、徐脈である場合はそれぞれ頻脈、徐脈の項目にチェックしてください。頻脈は100ppm以上、徐脈は50ppm以下とします。

6:心停止(急変)直前の患者の状況

Q13: NPPVでの呼吸管理は「酸素投与」の項目で良いですか?

 

A13: NPPVは人工呼吸の項目に該当します。

Q14: ECMOを使用している場合は「補助循環」の項目で良いですか?

 

A14: ECMO使用中の場合は補助循環の項目に該当します。

7:心停止前最終確認日時について

Q15: 目撃のある心停止の場合、心停止になる直前の時間を記載するのか、急変イベント前の通常の状態を確認できた時間を記載するのかどちらですか?

 

A15: 目撃がある場合は心停止の目撃時ではなく心停止となる直前の時間を記載してください。

8:心停止の直接要因について

Q16: 出血が原因の場合は「低血圧」の項目で良いですか?

 

A16: 出血による低血圧と判断します。「低血圧」の項目にチェックしてください。

Q17: 低酸素が原因の場合は?

 

A17: 呼吸抑制の項目にチェックしてください

Q18: 電解質異常は「代謝障害」に入りますか?

A18: 代謝障害の項目にチェックしてください

Q19: 緊張性気胸、薬物中毒などはどの項目に入りますか?

A19: その他の項目にチェックしてください

Q20: 脳ヘルニアの場合は?

A20: 脳ヘルニアにより呼吸抑制が生じたのであれば、呼吸抑制にチェックしてください。

9:第一発見者に関する情報

Q21: ICLSではBLS、ALSの両方の要素を受講できますが、どちらにチェックをすればよろしいですか?

 

A21: ALSにチェックしてください

Q22: BLS,ALS両方受講している場合はALSにチェックをすればよろしいですか?

A22: 両方受講されている場合はALSにチェックしてください。

10:第一発見者による蘇生処置実施の有無について

Q23: 胸骨圧迫はせず、補助換気のみ行っていた場合は蘇生処置有りとなりますか?

 

A23: 心停止に対して胸骨圧迫がなく、補助換気のみでは蘇生処置とはいえません。ただし、胸骨圧迫のみ施行されている場合(ハンズオンリーCPR)は蘇生処置と判断します。心停止ですので、呼吸停止のみは含めません。

11:急変時心電図調律について

Q24: 急変時心電図調律とは心停止時の波形(いわゆる心停止の初期波形)のことでしょうか、それとも心停止になる前の急変時の波形も含まれるのでしょうか?

 

A24: 心停止時の初期波形を確認してチェックしてください。

12:心停止以前にRRT要請基準と合致が確認された時刻について

Q25: どの程度までさかのぼって確認すればよいですか?

 

A25: 今回の急変時に最も近い時期で結構です。判断自体は各位にお任せします。

13:時間経過について

Q26: 意識の確認、呼吸の確認、脈の確認とは「意識がないことの確認」、「呼吸がないことの確認」、「脈がないことの確認」と理解してよろしいでしょうか?

 

A26: それぞれが‟無いこと„を確認した時刻を記載してください。

Q27: 緊急コール要請とは、いわゆるstat call(コードブルー、ハリーコール)のことですか?主治医に電話で連絡した場合は含まれますか?

 

A27: それぞれの病院で決めてある院内急変時用のコールをかけた時刻を記載してください。主治医に連絡した時間とは異なります。

Q28: 医師が既に現場にいた場合は「医師到着時刻」の記載はどのようにすればいいですか?

 

A28: 急変時に医師が現場にいた場合は医師到着時刻を‟心停止確認時刻„と同じ時刻で記載してください。

Q29: 「心拍(循環)再開の有無と最初の心拍(循環)再開時間」の最初の心拍(循環)再開とは、どういう意味ですか?

 

A29: 蘇生の間で心停止と心拍再開を繰り返す場合は、最初に心拍が再開した時間を記載してください。心拍(循環)再開とは胸骨圧迫を必要としないと思われる循環が得られた状態とします。持続時間は問いませんが、20分以上持続すれば生存と判断します。

Q30: 「蘇生努力が中止された時間」において、1回目の自己心拍(循環)再開時に20分以上の持続する循環再開が得られて、生存と確認した場合、「心拍(循環)再開時間」と「蘇生努力が中止された時間」は同じで良いですか?

 

A30: 同じ時間を記入します。また、逆に例えば1回目の自己心拍再開後、20分以上持続する心拍(循環)再開を得られず、死亡と判断する場合は、蘇生を中止した時間(自己心拍再開時間と同じ時間)を記入してください。

14:転帰

Q31:  救急外来で心拍再開を認めずそのまま死亡と判断した場合の転帰は?

 

A31: 24時間以内の死亡 有りにチェックして下さい。

Q32: 24時間以内に死亡した場合、30日目の死亡にもチェックを入れないと登録完了できませんか?

 

A32: 24時間以内の死亡が確定していれば登録完了できます。24時間以内の死亡が「無い」で、30日目の転帰が不明の場合は一時保存で入力してください。30日目の転帰がわかった段階で入力していただき登録完了として下さい。

 

Q33:  一時保存と登録完了の違いはなんですか?

 

A33: 30日目までの転帰が明らかになった時点で登録完了となります。上記のように24時間以内の死亡が確定している場合は登録完了できます。24時間以内の死亡が無く、30日目の転帰が不明の間は一時保存となりますが、基本的には一時保存でもデータ入力上は問題ありません。あくまでも30日までの転帰を把握するための手段にすぎません。

 

ご質問があればお気軽にお問い合わせください。

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