院内救急への対応(RRS & 院内心停止)

RRS/院内心停止レジストリとは

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RRS/院内心停止合同オンラインレジストリ

米国医学研究所(Institute of Medicine:IOM)は1999年に「To Err Is Human : Building a Safer System(邦題訳「人は誰でも間違える―より安全な医療システムを目指して」)」を出版し、医療システムの質と安全に対して注意喚起を行いました。本書によると、米国内で医療行為による有害事象で死亡したと考えられる患者数は、年間44,000〜98,000人にのぼるとされています。

この事実に対して、米国においては医療現場で有害事象は起こりえるものという前提で対策が立てられるようになっています。特にInstitute for Healthcare Improvement(IHI)は、医療安全の実現のために2つのキャンペーンを実施しました。2005年1月から2006年6月まで展開された「100,000 Lives Campaign(10万人の命を救おうキャンペーン)」では、全米にある約5,500の病院のうち、3,000以上の病院が参加して医療安全の実現に取り組みました。引き続き、2006年12月から2008年12月まで展開された「5 Million Lives Campaign」には、3,700以上の病院が参加するに至りました。これらのキャンペーンでは、大きな成果が挙がったことが知られています。その一つがRapid Response System(RRS)の導入です。

日本では、米国に遅れること数年の2008年5月から開始された「医療安全全国共同行動 いのちをまもるパートナーズ(日本版100Kキャンペーン)」において、行動目標の1つとしてRRSの確立と導入に関するキャンペーンが行われ、急速にその必要性が認知されました。しかしながら、Code blueとRapid Response System (RRS)のコンセプトがいまだ十分に理解されておらず、日本においても正しい概念を教育普及させる必要があると感じています。

また、近年、院外心停止に関する科学的知見が集積され、科学的根拠に基づいたガイドラインが普及し、院外心停止に対する適切な対策と教育的トレーニング方法が進歩したことにより、その蘇生率と社会復帰率は向上しています。一方、入院中の患者や外来診療のために来院した患者様等に発生する院内心停止に関する知見は十分ではありませんでした。わが国において院内心停止に対する対策、特に院内の急変を早い段階で見つけるためのRapid Response System(RRS)の効果を検証するためには、各施設において院内心停止の全例登録を実施し、実態を把握する必要があります。

そこで、このIn-Hospital Emergencyでは、新たに、院内心停止オンラインレジストリも導入し、成人領域のみならず、小児領域の院内急変に関する情報の収集し、より多くの施設へ情報提供をすることで、本邦の医療安全に寄与することを目指しております。今後も、今までの活動を継続すると同時に、RRSやオンラインレジストリの導入を検討している施設へのサポートも積極的に行っていきます。

 

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